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再生医療

幹細胞療法

幹細胞は、
①あらゆる性質の細胞に成長・変化することで損傷部位を補ったり、
②組織を修復する物質を出すことで本来もっている治癒能力を向上させる細胞で、
③炎症・損傷を起こした部位に集まるという性質をもっています。

幹細胞療法はこのような性質をもった細胞を体外で増やし、投与することで、自己治癒能力を上げ、怪我や病気を治療することを目的としています。
幹細胞(間葉系幹細胞)は骨髄、胎盤、脂肪などに含まれており、実際には皮下脂肪を用いて治療を行います。

【こんな病気を治療できます】

  • 神経疾患(椎間板ヘルニア、脳梗塞、脊髄梗塞など)
  • 腎不全、肝炎(内科疾患)
  • 自己免疫性疾患(多発性関節炎、ドライアイ)
  • 治りにくい骨折(骨折の癒合不全)
  • その他(アトピー性皮膚炎)
幹細胞療法

【特 徴】

  1. 副作用がほとんどない

    自らの細胞を増殖して投与するので、 拒絶反応など、副作用の心配がほとんどありません。
  2. 静脈点滴による投与により患部に到達

    2週間かけて精製した幹細胞には免疫のバランスを調節する物質。血管をつくる物質。炎症を抑える物質。組織を修復する物質が多く含まれており、それらも幹細胞と一緒に患部へ到達、分泌されます。

【治療の流れ】

幹細胞療法

免疫細胞療法

免疫細胞療法は生まれつき持っている免疫細胞の力を高めることによって、動物の生活の質を高めたり、ガンの再発や進行を抑えることを目的とした治療です。
人医療においても先端医療として実施され、ガン3大療法(外科、化学療法、放射線療法)に加わる第4の治療法として注目されています。
また、一部のガンや血液の病気を除き、ほとんどのガンに適応可能です。
動物医療では①リンパ球活性化療法②樹状細胞療法が行われています。

免疫細胞療法

①リンパ球活性化療法は攻撃性の高いリンパ球を増やし、体内に投与するものです。
②樹状細胞療法はガン細胞の情報をリンパ球に教えたり、リンパ球自身の攻撃性を高めたりすることでガン細胞を攻撃する治療です。

【特 徴】

  1. 副作用がほとんどない

    自らのリンパ球を増殖して投与するので、拒絶反応など、副作用の心配がほとんどありません。 そのためどのような段階のガンであっても、長期にわたって安心して使うことができます。
  2. 自覚症状や生活の質の改善がえられる。

    ガンが進行すると痛みや貧血など、患者さんにとって大変つらい自覚症状が現れますが、免疫療法にはこうした苦痛をやわらげる作用があります。
  3. 延命効果がみられる。

    免疫細胞療法を行っている患者さんの中には末期がんと呼ばれる段階の方が多くいます。その中でなるべく、体に負担をかけず、がんを進行させないようにすることを目的とした治療になります。
  4. 他のがん治療(外科、化学療法、放射線療法など)と併用ができる。

    手術後の再発予防のみならず、他の治療方法との併用による相乗効果が期待できます。他の療法による副作用の軽減といった効果も期待できます。

<メリット>
麻酔などの必要がなく、比較的体力がない動物にも適応可能です。
<デメリット>
大きながんを急激に小さくすることはできません。穏やかに作用するため作用がみられるまで時間が必要になります。

【治療の流れ】

免疫細胞療法

※更に詳しくお知りになりたい方は、コチラも御覧ください。